| しかしある時、ヌイグルミはあちらから我が家を訪問してきた。 |
| そう、子供が産まれてから。 |
| 彼らは、お祝いであったり、パパのゲームセンターの景品だったり、 |
| ごく自然に子供たちの周りをふわふわと囲み始めた。 |
| だけど私は長女の時にはまだ「ヌイグルミは子供のものだから」 |
| ということで、それを家の中に住まわせる理由にしていたような気がする。 |
| 長男が産まれて、この子が毎晩スヌーピーを抱かないと眠れないことを知る。 |
| 真っ黒になっては洗い、を繰り返した。 |
| 夜中に目を覚ました私が、長男の顔があまりに白い! |
| と思って心配して電気をつけたら、スヌーピーの顔だった! |
| なんてこともあった(笑) |
| 子供を叱っている時、ふとソファーに横たわるスヌーピーのさみしげな顔を見て、 |
| 「ぁ・また怒っちゃった」って反省したことも。 |
| そのうち、このヌイグルミは毎日に溶け込んでしまったみたいだ。 |
| このあいだインテリアショップを覗いた。 |
| いろんな雑貨や家具を物色しながらも、 |
| じっと見ているものは、手触りの良い犬の抱き枕ヌイグルミだったことに自分でも驚く。 |
| ヌイグルミって優しい気持ちをくれる雑貨なんだ。 |
| こんな大人になってから初めて、 |
| こんな当たり前の事を理解した私だった。 |